プロ野球ドラフト会議でロッテ、オリックスの2球団から1巡目指名された末、ロッテが交渉権を獲得した最速158㎞右腕・健大高崎の石垣元気(18)。24日、群馬県内の同校で指名あいさつを受けた。
石垣はくじを引いたロッテのサブロー新監督(49)と笑顔で握手を交わし「今日サブロー監督だったり、いろいろな方とお会いできて実感が湧いてきました」とまっすぐな眼差しで心境を語った。
背番号の希望は石垣が“憧れ”と話すドジャース・佐々木朗希(23)がロッテ時代に背負っていた「17」。石垣は「佐々木朗希投手のような世界でも活躍できる投手になりたい」と目標を掲げている。さらに「最終目標は170km」さらに「最多勝」と挑戦への意欲は十分だ。
ロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアムにはまだ行ったことがないという石垣は「ファンの方々の応援を動画とかで見たりして、自分もあそこでやってみたい」と力を込める。「長く活躍できて、チームの優勝に導けるような投手になりたい」と決意を口にした石垣。プロとしての第1歩を踏み出す。
サブロー新監督は石垣に「厳しいけど楽しい練習野球をするので、とにかく楽しんでやろう」と声をかけたという。続けて「高校生ではありますけどボール自体はもう即戦力だと思っている。とはいえ体もまだ出来上がってないと思うので、しっかり体を作って、なるべく早く1軍の戦力になってくれたらな」と期待を込めた。
石垣は北海道・登別市から親元を離れ、名門・健大高崎高校野球部に入部すると、1年春からベンチ入り。2年で出場したセンバツでは全試合に登板、準決勝と決勝では先発を任され、県勢初となる春の全国制覇を達成した。侍ジャパンU-18代表ではWBSC U-18 野球ワールドカップで主に抑えとして登板。150㎞を超えるストレートを連発するなど、その存在感を発揮。ドラフトの大本命に名を連ねるほどに成長を遂げた。
■石垣元気(いしがき げんき)
2007年8月16日生まれ。北海道登別市出身。右投両打。身長180cm、体重78㎏。中学3年生から本格的に投手に転向。健大高崎高では1年春からベンチ入りし、甲子園は24年春から4季連続出場。24年春は優勝、25年春はベスト4に輝いた。高校3年時には侍ジャパンU-18代表にも選出され準優勝している。

















