「能登の復興への思い」2024年9月、富来に戻ってた田中さんの目に飛び込んできたのは、公費解体の現状でした。お世話になった人の解体された家で見たのは…
木地師 田中俊也さん
「家を見に行った時にすごい梁があって、ケヤキのいい梁があるなって思って。これ、何か僕らできそうやなということに気が付いた」
田中さんは今年1月解体された家の柱を椀として再生する取り組みをスタートさせます。富来から名前をもらい富来椀と名付けました。

木地師 田中俊也さん
「富が来るって書いて富来。その名前自体も希望にあふれて、未来が明るくなるような名前だなと思った」
「木目もそうだけど、普通の木ではない質感、ずっと柱として何十年何百年も
家の中で寝かされてきた木なので、普通の木の質感とは若干違う」
やさしく丸みを帯びた形は豊かな富来をイメージしています。家族を守る家としての役目を終えた柱。家族のいい思い出がいつまでも残ってほしいと田中さんは新たな命を吹き込みます。