地震後、一家は田中さんの父親が所有していた京都の家に移ることを決めました。

木地師 田中俊也さん
「抱きしめあって別れた。ごめんねって、また遊びに来るからって言って。すごいお世話になった人たちに本当に涙の別れをして」
妻・千恵美さん
「仕事以外の荷物は全部移せたけど、いざこの仕事関係の機械とか道具とか材料とか移す。そこまでいったらなにか途端に動かなくなってしまって彼が…」
木地師 田中俊也さん
「すごく大変な思いをしたから少しでも力になれることがあれば帰って一緒にやりたいなとか助けてあげたいなという気持ちがずっと引っかかっていたのかもしれない…


木地師 田中俊也さん
「逃げてる意識がずっとあって、後ろめたさがあった」
妻・千恵美さん
「なにか出来ることないんかなって。帰ってきて何か役に立てることないかなって。