プロ野球ソフトバンクホークスは20日夜、日本シリーズへの進出を決めました。激戦に決着をつけたのは、大分商業出身の川瀬晃でした。
クライマックスシリーズファイナルステージ最終第6戦。ホークスは王手をかけてから3連敗。優勝が決まる大一番で、大分商業高校出身の川瀬が2番・ショートで先発しました。1-1で迎えた5回裏、ツーアウト満塁と勝ち越しのチャンス。
前の打席はチャンスで凡退した川瀬ですが、およそ4万人のファンが応援歌を大合唱して背中を押します。相手のフォークボールをとらえ、ライト前にタイムリーヒット。見事起用に応える川瀬のバットで2-1と勝ち越します。
(川瀬晃選手)「とにかく自分が打てる球だと思ったら振りに行こうという感覚でいきました。バットを振ったところまでは覚えているけど、そこからの記憶が本当になくて、ハイライト見て『何してんだ俺、やりすぎじゃない?(笑)』って思っちゃいました」
川瀬は守備でもヒット性の当たりを華麗にさばき攻守で活躍。2-1でホークスが2年連続の日本シリーズ進出を決めました。
(福岡ソフトバンクホークス・小久保裕紀監督)「川瀬は1年間登録をはずれることなく1軍でずっと戦ってくれた選手なんでね。最後そういう選手が勝ち越し打を打ったっていうのは非常にうれしいですね。大仕事やってのけましたね。晃おめでとう!」
川瀬は今年初めて1年間を通して1軍でプレー。勝負強い打撃で何度もチームを救っていて、阪神と日本一を争うシリーズでも活躍が期待されます。