遺族:「ただただお母さんに会いたいです。あの日を境にお母さんの人生も、私達家族の人生も、根底から奪われました。お母さんは私にとって相談相手であり、なんでも話せる友であり、支えでした」
遺族:「中野警察署で遺体と対面しました。遺体は妻で間違いありませんでした。顔を見た瞬間3人で泣き崩れました。顔に触れた時の氷のような冷たい感触、その時の絶望感は今でも忘れられません」
遺族:「頼りにしていた夫を失った喪失感は例えようがありません。私自身、子供たちの前では母として強くあろうと努めていますが、夫のことを思い出すと涙が止まらなくなることもあります。この法廷でも涙が止まらなくなることが何度もありました。中野市の現場にはいまだ近づくことができません。夫がどれほどの痛みと恐怖を味わったのかを考えると、頭から離れず苦しくなります」
遺族:「事件後に妻の友人から聞いたのですが、妻は私に内緒で、二人きりでの旅行を計画していたようです。しかし、被告人の犯行で一生叶えられなくなりました。私は、妻がそのような計画をしてくれていたことへのうれしさと悲しさがまじりあってしまい、くやしい気持ちでいっぱいです。なぜこれまで全く関わりのなかった人間に妻が殺されなければならなかったのか。私には今も全く理解できません。私は犯人に対して死刑を望みます」
遺族:「母はとても感情豊かで、いつも笑顔で、人と話したり、草花を愛でたり、飼い猫がいつもの時間に帰ってこないと、近所に探しに行ったりと、人も草花も動物も等しく愛することの出来る、優しい人です。こんなにも愛情のある母が人の悪口や“ぼっち”、“キモい”など言うような人ではないと、私には確信があります。青木政憲がやったことは、残忍な殺人です。どんな事情があろうが、どんな感情のたかぶりがあろうが、遺族の私達はあなたを許すことは一生ありません」














