
■遺族「本日、長野地裁は被告人に対して死刑判決を言い渡しました。当然の判決かと思います。事件から2年以上経過し、ようやく始まった裁判、そしてきょうの判決。きょうは妻・母の遺影を持参して家族みんなで判決を聞いていました。判決は出ましたが、妻・母は帰ってきませんし、私たちの悲しみと苦しみが消えることはありません。被告人の裁判中の態度と発言は腹立たしく、無念でなりませんでした。多くの人たちの心に傷を負わせたことを認識して罰を受けて欲しいです。妻・母の友人、知人の方々にはたくさんのお声をもらい、励みになりました。この場を借りて御礼申し上げます。最後に1日でも早く刑が確定されることを望みます」
■遺族「被告人には、罪の重大さと社会に対して犯した取り返しのつかない過ちを逃げずに正面から直視し、真摯に償うことを強く求めます。私たち遺族は、罪のない人々が犠牲とならない社会、そして命を懸けて地域の安全守る人々が犠牲とならない社会になってほしいと願っています」
■遺族「亡くなった命は二度と戻りません。しかし、せめて被告人が、被害者たちの無念、私たち遺族の苦しみ、判決の結果を重く受け止め、自身の犯した重大な罪に対して真剣に向き合うことを強く望みます」
■遺族「本日、青木政憲被告に対し、長野地裁が死刑判決を言い渡しました。事件から2年以上が経って裁判が始まり、ようやく判決の日を迎えました。今日は妻・母も一緒にこの判決を聞いてくれたと思っています。大切な家族を無惨に奪われた私たち遺族にとって、この判決は当然と考えています。一方で、私たちが望んだ判決になろうとも、妻・母が私たちの元に戻ってくることは、もうありません。会いたくても、もう二度と会うことはできません。人の命を奪うというのは、どういうことか。被告人には逃げずに正面から向き合い、罰を受けてほしい。私たちの悲しみや無念が晴れることは一生ありませんが、それが遺族としての、せめてもの思いです。一日も早く、この判決が確定することを望みます」
惨劇はなぜ起きたのか。冒頭陳述や証人尋問によって「経緯」は明らかにされたものの、青木被告が黙秘を続け、詳細を語らなかったことで「真実」は見えないまま、裁判は終わった。「正面から向き合ってほしい」という遺族のコメントが胸に響いた。

判決を受けて弁護側は、「責任能力の部分で完全責任能力を認められた」点が最も納得がいかないとした上で、「心神耗弱を主張してきて、医師の証言もあったが、信用できないと言われてしまったのは非常に残念」と述べ、弁護側は控訴する方針を示した。ただ判決後の弁護人との接見で「控訴したくない」と話したという青木被告。弁護人は10月20日月曜日にも青木被告と接見し、控訴するかどうか判断するとしている。