■ryuchellさん「放課後、普天間ヘリが墜落しているところを目撃して…」
小川彩佳キャスター:
ryuchellさんは沖縄県宜野湾市の普天間出身で、おじいさまはアメリカ兵だったんですね。

ryuchellさん:
そうなんですよね。普天間出身なので、遊ぶところもずっと幼少期から普天間だったので、当たり前のようにフェンスがあって、フェンスの向こうはアメリカ。だから良くも悪くも基地があるっていうことに、慣れてしまっているっていうのはあったかもしれない。
小川キャスター:
ただそこで意識が変わったというのが、2004年に宜野湾市で起きた、沖縄国際大学に普天間基地所属の米軍ヘリが墜落したという事件。これをryuchellさんは実は目の当たりにされたと。

ryuchellさん:
はい、そうなんです。今でも、本当にもう絶対に忘れられないんですけれども、放課後ヘリが墜落しているところを目撃して、あれがきっかけで良くも悪くも基地があるのが当たり前だったっていうものを、ちゃんと意識して考えないといけないなと。僕の生まれ育った島には基地があって、その問題を意識してしっかり自分の考えを持たないといけないなっていうふうに変わってきました。
小川キャスター:
2004年というと何歳ぐらいでしたか?
ryuchellさん:
小学校4年生の頃でした。本当に今でもしっかり覚えています。
小川キャスター:
衝撃的なその事件を経て、基地があるという日常で、日本の平和について考えてこられたryuchellさんですけれども、日本の防衛力強化についてはどんなふうに受け止めていらっしゃいますか?
ryuchellさん:
やっぱり正直不安もありますね。僕たち沖縄の子たちは特に平和学習をたくさん受けてきたんですね。戦争を二度と起こさないように、意識をして過ごしていくことが大切。戦争は、すごく昔のことだと思われているかもしれないけど、同じ人間が起こしたことなので、やっぱり繰り返して欲しくないっていう気持ちはあります。

山本恵理伽キャスター:
自衛目的で相手のミサイル発射拠点などを破壊する「反撃能力の保有」ですが、賛成が57%、反対が30%という結果でした。
「反撃能力の保有」について、東京と、ryuchellさんの出身地である沖縄、それぞれの街の声は…

東京・反対派 男性(20代)
「賛成ではない。反対派です。守るためと言っても先に攻撃してしまったら、狙われてしまうんじゃないかと心配で、あまり賛成できないです」

東京・賛成派 男性(20代)
「反撃できるんだよって外にアピールするのは、なかなか逆に手を出しづらくなるのかなと思う」

東京・賛成派 女性(40代)
「しょっちゅう北朝鮮からミサイルが来ましたとかニュースがあって、守り一辺倒で、いい加減にしてよってイライラもしますし」

沖縄・反対派 女性(10代)
「どちらかというと反対です。せっかく世界から評価されている平和な部分が少し廃れてしまうかなと残念に思います」

沖縄・賛成派 男性(20代)
「あまり良い印象ではないんですけど、どちらかというと賛成の立場ではあります。離島なので、身近に感じました。与那国とかの人の生活がかかっているので心配です」

沖縄・賛成派 女性(20代)
「今後アメリカがいつまで一緒にやってくれるかも分からないし、対抗できるかも分からないと考えると、ある程度を持つことも大事かなと」