16日、宮城県内では午後6時頃から午後8時頃までの間に6か所でクマが目撃されました。
いずれも人や物への被害は確認されていません。

警察によりますと、午後6時10分頃、宮城県栗原市若柳武鎗の山林で、近くに住む人が自宅内から体長およそ70センチメートルのクマ1頭を目撃しました。
クマの近くには、住人が所有する養蜂の木箱がひっくり返っていて、クマは山林の奥へ移動していったということです。

午後6時半頃には、仙台市泉区実沢の住宅の敷地内で、近くに住む人が体長およそ1メートルのクマ1頭を目撃しました。
クマはカキの木の下にいましたが、その後、車のライトに驚いて南の方へ逃げて行ったということです。
また、実沢地区内ではそのおよそ1時間半後に、500メートルほど先の路上でもクマ1頭が目撃されています。

午後7時20分頃には、実沢地区から南西におよそ1キロメートル先の仙台市泉区北中山三丁目で、近くを通った人がごみの集積所の前を移動していた体長およそ1メートルのクマ1頭を目撃しました。
集積所は金属製で、ごみが荒らされた形跡はなかったということです。

このほか、午後7時頃には、宮城県栗原市栗駒と、宮城県大衡村大瓜の路上でも車内からそれぞれクマ1頭が目撃されています。

クマが目撃されたいずれの場所でも人や物への被害は確認されていませんが、警察が周辺をパトロールするなど注意を呼びかけています。