思わず叫んだ 「コアちゃん!」
そして、最終日。その連絡は来た。
「シドニー空港の保安検査場をすぎたところにありましたー!タグも一緒。娘も息子も見つけた瞬間“この子ちゃう?!よかったー!”と大喜びでした。この子を日本に連れて帰ります!」

送られてきた写真を見て、思わず叫んだ「コアちゃん!!」
タグは無くしたコアちゃんと同じメーカーで間違いない。ふわふわの毛、丸い顔、優しい目、2年前にしおりさんが買ったものと同じ。間違いなく「本物」だった。
優しさが詰まった「コアちゃん」 箱の中にさらにサプライズ
8月25日、寺川さんから小包が届いた。多分、帰国したその日に送ってくれたにも関わらず、箱は丁寧にラッピングされている。
中にはコアラのぬいぐるみのほかに、オーストラリアの紅茶、ノート、お菓子も入っていた。ぬいぐるみの紙タグは取り外してあった。もしゆずちゃんが先に箱を開けても、新品と分からないようする気遣いだった。

英語で書かれたポストカードもあった。なんと急にいなくなった「コアちゃん」からゆずちゃんにあてた英語の“手紙”だった。

「ゆずちゃんへ
ただいま!ゆずちゃんに会いたかったよ。
お友だちに会いにオーストラリアのゴールドコーストに行ってたんだ。
海はきれいでサーフィンにばっちり!!
シドニーではオペラを聴いてお茶したよ。
待っていてくれてありがとう。お土産もあるからね!
コアより
ずっと一緒だよ」(原文英語)
しかし、大きな問題が残っていた。どうやってゆずちゃんに渡すかだ。