命名権のデメリットも…変更に伴う膨大な費用問題

井上貴博キャスター:
win-winの形ですが、一度決めると変更するのがなかなか難しいという現状があります。

例えば、横浜市にある「日産スタジアム」では、日産の経営不振を理由に「契約金を下げてもらえないか」というのがありました。今年度は1億5000万円だったのを、来年度5000万円でどうかと協議をしています。

もし契約がなくなり、名前を変更するとなった場合、日産スタジアム周辺の標識など、今まで市民が親しんできた、全ての名称を変更しなくてはなりません。市にとっても膨大な費用がかかる見込みです。

設置したときも1億円以上かかっていると言われているので、収入が少なくなったとしても、横浜市は5000万円の契約で、日産と協議した方がいいかもしれないというせめぎあいがあるそうです。

出水麻衣キャスター:
2005年から「日産スタジアム」と呼ばれていて、それ以前は「横浜国際総合競技場」という名前でした。今そちらの名前を聞いてピンとくる方は少ないと思います。費用面もそうですが、皆さんにとっての心理的な親しみもなくなってしまうのは、少し寂しい気もします。

井上キャスター:
日産としても、ようやく日産スタジアムがうまく軌道に乗ったため、「なんとか(名前を残したい)」という思いもあるのだろうと思います。

福岡にある「みずほPayPayドーム福岡」内に「マルタイ棒ラーメンポール」というものがありまして、ここに選手がホームランを打って当てると、1年分贈呈されるというユニークな取り組みも行われているということです。