集団自決は、奄美群島では起きませんでした。それでも沖縄戦に似た「集団自決」に向けた動きが証言として残っていることに、専門家は、「奄美での出来事は沖縄戦の一環だった」と捉えています。

(平和教育が専門・琉球大学 山口剛史教授)「32軍が沖縄戦の中で編成されるが、範囲は奄美から与那国まで。軍の作戦の枠・規模、当然奄美が入っている。言い方は変ですが、奄美も沖縄戦なんだということ」

奄美などにも戦線が拡大していれば、「沖縄戦と同じことが起きた」と考えています。

(平和教育が専門・琉球大学 山口剛史教授)
「死を前提にした集め方は、沖縄戦の事例でも集団自決につながっていく行動として散見される」

「(奄美大島が)戦場になったときには、同じようなことが当然起こったであろうと考えるのが普通。軍の強制性がない限り、起きにくいものであることは確か」