今後の進路は? 気象予報士が解説
RSK山陽放送の宮本大句見気象予報士によりますと、日本のすぐ南の海上には、太平洋高気圧があり、西への張り出しが強く、今後は大陸の方向へ進む見込みです。しかし、シミュレーションによってはブレ幅が大きいということです。
また、低圧部が発生している海域は、海面水温が30℃以上の領域となっていて、周辺の海面水温も高いため、今後、台風に発達する可能性があるということです。

宮本大句見 気象予報士)
「日本の南の海上の海面水温は平年よりも高いところが多く、台風が発生、そして発達しやすい環境であるといえます」
「今月13日時点で、一度「熱帯低気圧」に発達していましたが、赤道に近い地点ということが影響したか、渦が明瞭にならずに、低圧部に変わりました。そういう点においても、今後の周辺地域の海水温の変化が「熱帯低気圧」や「台風」に発達するかどうかの一つの目安になりそうです」
「台風の発生や発達を考える上で、一つの目安となるのが『海面水温』です。一般的に台風は、海面水温が26℃~27℃の海域で発生するといわれおり、海面水温が27℃以上であれば発達する可能性があります」
「海面水温が高いと、台風のエネルギー源である水蒸気が供給されやすいため、今後の動向に注意が必要です」