大阪市の歩道で育った“ど根性メロン”が収穫の時を迎え、見納めとなりました。

 西淀川区の道端でしっかりと成長した“ど根性メロン”。写真を撮りに訪れる人もいるほどの人気ですが、市が10月末にも「雑草」として処分してしまうことになりました。

 そこで、目の前のケーキ店で働く井上博美さんが収穫を決断。井上さんの店の商品にはメロンを使ったものもあり、ゴミとして出した種が芽吹いたのではないかと、毎日、成長を見守り続けてきました。

 市によると「雑草扱い」になるので、市の所有や管理の対象外になるということです。そのため誰が刈ろうと問題ないということで、葉が枯れるなどしてもう大きくならないであろうこのタイミングでついに、ど根性メロンにハサミが入りました。

 収穫されたメロンは手のひらにおさまるサイズ。噂を聞きつけ、街の人も駆けつけてきました。

 「何べんも見に来た。いつかなくなると思って見られたからよかった」
 「(Q根性を感じる?)感じるねえ、感じる」

 重さは1kg越え。小ぶりですが、しっかりと中身がつまっていそうです。

 現状、食べる予定はないそうですが、今後は種から“2世”を育てることも検討しているのだといいます。

 (パティスリーナチュール 井上博美さん)「きれいなうちに取ってあげられてよかったなと思っているのと、これからここにいないのかなと思うと、ちょっとさみしいですね。みんなを笑顔にしてくれてありがとう」