日に日に冷え込みが厳しくなるこの時期。注意したいのは、暖房の使い始めに起こりやすい事故です。

久しぶりに出したストーブ。点火すると…ストーブの底に炎が見えます。溜まったままのホコリに火がついてしまいました。

ストーブを使い始めるこの時期、気を付けなければいけないのは、整備不良による事故や火災です。

札幌市民
「(去年)ストーブの電源を入れたら『ボンッ!』って音がして、スイッチもつかなくなって、修理に丸1日かかって、その間、凍えていました」

NITE(ナイト)=製品評価技術基盤機構のまとめによりますと、2019年からの5年間で、暖房器具による火事などの事故は道内で53件起きていて、6人が死亡しています。


札幌市に本社を置く「ミナミ石油」です。
年間約200台のストーブの修理・点検を行っています。

熊谷七海記者
「危ないところでいうとどんな場所を整備されているんでしょうか?」

ミナミ石油 住宅設備課 竹部誠主任
「真ん中に皿のようになっている『燃焼リング』があるが、ゆがむことが多いので整備をしています」

さらに、見落としがちなのが、灯油を注ぐゴムホースです。劣化すると、灯油が流れ出たり、漏れたりする火災の危険があるということです。

異常がある場合、交換が必要です。

使い方を誤ると大惨事につながりかねない暖房器具。寒さが本格化する前に一度チェックが必要です。

ストーブの点検ポイント

①ほこりが溜まっていないか?
②ストーブ内部の「燃焼リング」と呼ばれる部分に変形や歪みはないか?
③後ろのホースは劣化していないか?

       
また、使用する灯油も1,2年経ったものは劣化して異常燃焼のおそれがあります。

黄色く変色していたら使用せず、ガソリンスタンドなどに回収してもらってください。