政治が不安定化…「少数与党が当たり前になる」可能性

井上キャスター:
今後どのように政治がなっていくのか。様々なところで出ていることですが、JX通信社の米重代表は「少数与党が当たり前になる」と話しています。

政治家の皆さんにとっては、連立がなくなると選挙で勝てないのが大きなことでしょう。一方で、国民からすると、政策の違いに目をつむり数合わせされるよりも、むしろ政策ごとに分かれてすっきりしたのではないかという見方もできると思いますが…。

経済アナリスト 馬渕磨理子さん:
例えばエネルギー政策や安全保障の問題、あるいは憲法改正などは、自民党の党是と言われていますが、連立解消によって、そういったところにも踏み込めるのではないかという見方もあります。

ただし、10日の段階で連立が解消されたというニュースを受け、金融市場など、先読みをするマーケットは2400円先物市場を下げました。

これはこの先、少数与党になって政策がなかなかうまくいかなくなるのではないかということを、少し折り込んだりしています。政策が停滞することは経済の停滞なので、しっかりと前に進めていってほしいというアラートも含めた金融市場のサインなのかなと思って見ています。

出水麻衣キャスター:
こうなってくると政治が不安定化する。政策はどうなっているか分からない。結局、私達としてはこの先どうなっていくのかという不安だけが残ってしまいます。

JX通信社 米重克洋 代表取締役:
この先の展開を予想するのが難しい状況にも入っています。来週にはおそらく首相指名の選挙が行われるということですから、当然、自民党を中心とした与党でどこまで固めていくのか。あとは、立憲民主党を中心とした野党でどこまで候補者を固めていくのか。それぞれの「多数派工作」が焦点になってくると思います。

高市氏が自民党総裁になったからそのまま内閣総理大臣になるとは限らないです。

例えば今、立憲民主党を中心とした野党が、国民民主党代表・玉木氏を担ぐなどの話にもなってきています。そこが成就してくると、その玉木氏と高市氏のどちらが多数になるのか。ここは非常に難しい局面に入ってきているのかなと思います。