時期総理は誰に?「野党一本化」も検討が進む

井上キャスター:
恐らくいま、水面下で行われているのが「多数派工作」です。

20日以降にあるであろう「総理大臣指名選挙」をどうするのか。27日~はトランプ氏の来日も控えています。

野党側の動きを見ますと、立憲民主党は、総理指名選挙では野党で統一候補を立てることを検討しています。政策の食い違いはありますが、政権交代に向けて維新・国民民主へ党首会談を呼びかけ、14日の実施を目指しているということです。

国民民主党の玉木代表は「政策本位で判断していきたい」という前提の上、この党首会談受け入れを表明しています。国民民主党として、自民・公明などとも幹事長会談を行う考えということです。

公明党が離れた中で、国民民主党が野党側につくのか、与党側につくのか。そういったところの動きになってきています。

公明党と野党の協力については、斎藤代表は総理大臣指名選挙で「斉藤鉄夫」と書く方針です。決選投票の場合も「斉藤鉄夫」または棄権とのこと。

公明党の西田幹事長は、政策合意がされた場合、野党候補の一本化について協力を排除しない考えを示しています。

もし公明党が野党側につくと、野党一本化で数が増えていく。ところが、これだと政策が全く一致していない。これこそ数合わせではないかというところも見えてくる。

経済アナリスト 馬渕磨理子さん:
理念が一致していない方々が、1つの束になることはリスクだと思います。私達が気をつけないといけないのは、今回は流れの中で言ったりした言葉を手のひら返しされている方がいらっしゃいます。これを忘れずに、きちんと持っておく。そして、次の選挙に生かしていきたいなと思います。

井上キャスター:
今までの日本で起きていないことが起きつつあるということですよね。

JX通信社 米重克洋 代表取締役:
そうですね。海外だと首相指名や連立政権などは、その都度、多数派工作があるのですが、日本は議会でこれをやることが今までなかった。未体験ゾーンに入ってきているという状況です。そういう意味では、この1週間は政治にとって大事な時間になってきていると思います。

==========
<プロフィール>
米重克洋さん
JX通信社 代表取締役
全国の報道機関にニュース速報や世論調査を提供
選挙分析も手がける

馬渕磨理子さん
日本金融経済研究所代表理事 “日本一バズる”アナリスト
様々なお金の話をわかりやすく解説