花岡さんによりますと、労働者の中心は、当時植民地だった朝鮮半島から動員された人たち。強制的に連れて来られた人や昼夜を問わない危険な作業で亡くなった人もいるとされています。


入り口の石碑の前では、毎年夏に犠牲者を追悼する集いが開かれています。

花岡さんは、地上戦で住民を巻き込み多くの犠牲者を出した沖縄戦との関係も指摘します。


NPO法人松代大本営祈念館 花岡邦明理事長:「(アメリカが)本土へ直接攻めてくるのを少しでも遅らせようということで沖縄戦が戦われる。その間にここは一生懸命穴を掘るわけです。沖縄もそうだし、ここもそうなんですけど、本土決戦に向けてずっと戦争末期に大変な思いをそれぞれやってきた。そういう意味を持った遺跡であって、単に穴を掘っただけではない。そういう歴史を語り継いでいきたい」