花岡さんたちのグループは負の歴史を含め、地下壕の実像を後世に伝えようと、前身の団体だったおよそ40年前から、資料館の建設を目指してきました。


地元の高校生とともに署名活動を展開し、全国から寄付が寄せられるなど支援の動きがありましたが、住民からは「松代のイメージが悪くなる」などと反対する声も上がります。


市民グループは何度も説明会を開催し、住民の理解を得ました。花岡さんは「地下壕のガイドを続けるなど地道な活動が理解してもらえた」と振り返ります。

ようやく建設に向けて動き出した資料館でしたが、資材の高騰で計画は難航。

事業費は土地代を含めおよそ6500万円に上り、寄付やクラウドファンディングによって、大半をまかないました。