宮城県石巻市の離島「金華山」で5日、訪れた観光客がけがをしないようシカの角を切り落とす伝統行事が行われました。

シカの角切りは、秋に発情期を迎えるオスのシカが、金華山を訪れる観光客に危害を加えないようにと1963年に始まりました。

勢子(せこ)と呼ばれる男性たち約20人が、勢いよく走り回るシカを投げ縄で捕まえます。

水を飲ませて落ち着かせた後、神社の職員が、5頭の角をノコギリで切り落としました。

観客:
「シカがやっと捕まえられてかっこよかった」

金華山では、「神の使い」とされる野生のシカが、推定で600頭ほど生息しています。こうした角切りが見られるのは、ほかに奈良県の奈良公園だけだということです。