高市新総裁の意外な過去 “安倍路線”継承者になるまで

高市氏はサラリーマン家庭の出身。奈良県で育ち、神戸大学を卒業後、松下政経塾やアメリカ議会での勤務を経て、キャスターやコメンテーターとして活躍しました。サンデーモーニングに出演したことも。

高市早苗氏(当時29歳)
「(イラクのクウェート侵攻時の支援について)アメリカの正義に振り回されて出すのではなく、日本の正義はこうだから出すという理由付けが、国⺠にとってはほしいなと」(1990年9月16日放送より)

1992年の参院選で国政に初めて挑戦しましたが、落選。

高市早苗(1992年)
「タレントじゃないもん。一応これでも政治を勉強して言論活動してたんですから」

1993年には、衆院選に無所属で出馬し初当選を果たします。旧自由党などを経て、96年に自⺠党に入党。第1次安倍政権下で内閣府特命担当大臣(沖縄・北方担当)に就任します。その後も、党の政調会長や総務大臣などを歴任し、2021年、自⺠党総裁選に初挑戦。安倍元総理の支援も...

安倍元総理(2021年)
「私たちは高市さんを通じて、本来自⺠党がどうあるべきかしっかり訴えることができた。確固たる国家観を示した」

“安倍路線の継承者”というイメージが定着しましたが、結果は3位に終わりました。そして去年に続き、3度目の挑戦でつかんだ総裁の座。衆参両院で少数与党のなか、野党とどう向き合うのかが焦点です。

少数与党の高市新政権 物価高対策は?連立は?

立憲民主党 野田佳彦代表
「論戦を通じながら、ただすところはただし、一致点を見出せるところは見出せるようにしていきたい」

国民民主党 玉木雄一郎代表
「スピーディーな物価高騰対策を、年内にも講じていただきたいと思います」

日本維新の会 吉村洋文代表
「総裁選挙でも、政策論争にはならなかったと思っております。今の段階で僕から評価は難しいです」

新総裁として初めて会見に臨んだ高市氏。靖国神社への参拝について問われると...

自民党 高市新総裁
「適時適切に判断させていただきます」

積極財政については...

自民党 高市新総裁
「むしろ税収が増える、賢い投資をする。これが私の方針です」

自⺠党政権は国⺠の信頼を取り戻せるのか。高市氏の手腕が試されることになります。