最低賃金10月から1000円超 一部スーパーは“赤字”も

今回、賃金を大きく押し上げたのは、長引く物価高と異例の“政治介入”です。

山梨県 長崎幸太郎 知事
「(隣県との最低賃金の差が)人口流出の要因になりかねない」

時給が高い地域に人材を流出させまいと、地域同士の“賃上げ競争”が勃発。知事らが自ら引き上げを働きかける異例の展開となりました。

働く人にとっては、うれしい最低賃金の上昇。一方、急速な引き上げで、パート労働者が多いスーパーなど、小売業の一部は赤字に陥るとの試算も…

UBS証券 シニアアナリスト 風早隆弘氏
「一言で言うと、賃金の支払能力を上げられない会社は淘汰される」

安い労働力に頼らず、業務を効率化していくことが必要だと指摘します。

政府は今後5年で最低賃金1500円を目指していますが、実現には「より効率の良い働き方」の知恵を絞り出せるかがカギを握ります。