寺の敷地に建つ『廃墟』のような建物
「気味が悪い」とはどういうことなのか。山門のわきにある道を進んでいくと、見えてきたのは寺の敷地に建つコンクリート製の大きな建物。壁には落書きがされ、窓ガラスは割れていて廃墟のようになっています。
一体この建物は何なのか。実は正圓寺が特別養護老人ホームの経営を始めようと、8年ほど前から建設を始めた建物です。
しかし、その建設工事を巡って寺の資金繰りが悪化。さらに、寺の住職だった辻見覚彦受刑者(58)が、差し押さえを免れようと、寺の土地を売買したとするウソの登記申請を行ったなどとして詐欺などの罪で逮捕・起訴されました。
そして去年10月、大阪地裁は辻見受刑者に懲役2年6か月の実刑判決を言い渡したのです。
そのため寺や、問題の建物は辻見受刑者が逮捕された約2年前から無人状態となっています。