娘を殺害した少年は30歳で再犯「世の中で立ち直るためには公開されるべき」


 当時17歳の少年に娘の命を奪われた永谷さん。実名報道については“年齢よりも罪の重さで検討すべきだ”と訴えている。

  (永谷博司さん)
 「成人扱いが18歳になるから18歳19歳(の実名公表)は納得するんですけど。でも際どい16歳17歳でもね、そんな低年齢が人の命を奪うなんてのはもってのほかだからね。この先自分がどうしないとだめなのか、反省も兼ねて世の中で立ち直っていくためには、公開されていくべきだと思ったんだよね」


 娘を殺害した少年は10年間服役した。しかし、出所から2年8か月後に、通行人の女性を刃物で脅しけがをさせる事件を起こした。当時17歳だった少年は30歳になってまた罪を犯したのだ。


 (永谷博司さん)
 「またやったのかって思ってね。直接の被害者じゃないけど傍聴席を取ってもらって傍聴してきましたよ。傍聴席の目の前を(被告が)通過していくもんですから、私は立ち上がって加害者に対して『俺の顔覚えているか』と言ったけど、振り向かずに出ていった」


 少年法が言う“更生”とは何なのか?永谷さんの元には謝罪の手紙が届くというが、一度も会ったことはないという。

 (永谷博司さん)
 「謝罪に行きたいけど病院にいるから行けないと。何が謝罪に行きたいだ、謝罪になんかちっとも来ていないのに。謝罪したい謝罪したいって気持ちだけで」