今年4月、民法が改正され、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた。ただし、罪を犯した18歳19歳は、成人でありながら『特定少年』として少年法が適用される。一方で、罪を犯すおそれがある少年『虞犯(ぐはん)少年』を事前に保護し更生させる仕組みについては18歳19歳は対象外となった。18歳19歳は成人か少年か。関係者たちに話を聞いた。

当時17歳の少年に娘を殺害された父親


今年4月7日に取材した愛知県内に住む永谷博司さん(71)。




23年前の1999年8月9日に、当時高校2年生だった長女の英恵さん(当時16)が登校中の通学路で元同級生の少年(当時17)にナイフで刺され、殺害された。


 (永谷博司さん)
 「思い出の写真をラミネートしたやつ。(この写真は)1999年7月31日なんで事件10日くらい前ですね。暑い夏だったもんですから外で新聞を広げて読んでいたんですよ。そこへ家内の携帯に友達から『はなちゃんが刺された』と。状況がわからん、刺されたと言われたって」

 少年は、交際を断られた英恵さんに一方的に恨みを募らせ、1年以上もの付きまといなどストーカー行為の末に事件を起こした。



 (永谷博司さん)
 「事件内容によっては少年審判で少年院送りになるかもしれませんよと。できれば刑事裁判になってほしいなと思っていたんですけど、逆送になって少しでも気が楽になりました」

18歳・19歳「特定少年」として一部実名報道が可能に



20歳未満の少年が刑事事件を起こすと、警察や検察が捜査した後に、家庭裁判所に送られ審判が下される。少年院送致や保護観察などの保護処分となるのか、重大事件として検察に逆送され、成人と同じように刑事裁判で審理されることもある。



 20歳未満の少年については更生や健全な育成を目的に実名で報道することは少年法で禁じられてきた。しかし、4月に施行された改正少年法では、18歳19歳を『特定少年』と位置づけ、一部、実名報道が可能になった。



 4月8日、甲府地検は、去年10月に男女2人を殺害し放火したなどの罪で、19歳の特定少年を起訴した。検察は初めて“重大事案”として実名を公表。JNNでは事件の重大性などを考慮し少年を実名で報じた。