「民間の人たちがネットワークを広げてやるしかない」

東京・秋葉原。この繁華街の近くに2年前に「まちなか保健室」という施設が開設された。

女性を支援する団体が運営していて、家庭に問題があったり学校に馴染めなかったりなど、若い女性たちの駆け込み寺となっている。
(利用者(21))
「週に4回来ています。いつもは(他の人と)話したり、心理相談を受けたり」

利用者で特に多いのは18歳19歳。この世代が虞犯の対象から外れることに危機感を抱いているという。
(「まちなか保健室」を運営する大谷恭子さん)
「今の少女たちの一番の問題は“居場所がない”。居場所を求めたりするときに陥る先って、やっぱり性被害や性搾取の現場。(今までは)警察のパトロールでかろうじて一線を越えないで済んでいたところも、それがなくなるのであれば、広く民間の人たちがネットワークを広げて、こぼれないように、という形でやるしかない」
18歳と19歳は成人なのか、それとも少年なのか。まだ未熟とも言える世代が民法と少年法、2つのスタンダードに翻弄されている。
(2022年4月13日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特命取材班スクープ』より)