中国の王毅外相は28日、北朝鮮の崔善姫外相と会談し、アメリカと北朝鮮との間で対話の兆しが見える中、中国と北朝鮮の間の連携を強化する方針を確認しました。
中国外務省によりますと、会談で王毅外相は「我々の責務は戦略的な意思疎通を強化し、交流や協力を活発化させて、共に地域の平和と発展を促進することだ」と述べ両国間の関係強化を加速させる考えを強調しました。
また、アメリカのトランプ政権を念頭に、「現在の国際情勢は変動と混乱が入り混じり、強権的な行為が深刻な危害をもたらしている」として、「あらゆる覇権主義に反対し、双方の共通利益と国際的な正義を守りたい」と述べ、ともにアメリカに対抗していく方針で一致したということです。
これに対し、崔善姫外相も「一方的な行動や強権政治に共同で抵抗し、より公正な世界秩序の構築を推進していく」と述べ、中国と歩調を合わせる方針を示しています。
崔外相は今月上旬に北京を訪問した金正恩総書記に同行しており、今月に入り2回目という異例の頻度での訪中となります。
金正恩総書記はアメリカが非核化を求めなければトランプ大統領と対話する可能性を示唆していて、今回の会談では中国側と米朝首脳会談について意見を交わした可能性があります。
また、来月10日に行われる朝鮮労働党創建80年の式典に、中国側から要人が出席するかどうかについても調整が行われたものとみられます。
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