「人が人を殺さない日を」と配給

神戸:今日は、映画配給会社「ユナイテッドピープル」代表の関根健次さんにお話をうかがいます。関根さんは福岡県糸島市に本拠を置きながら、世界の映画を日本に配給していく活動をしています。『キス・ザ・フューチャー』を日本で上映しようと考えた理由を聞かせてください。
関根健次氏(以下、関根):とにかく、戦争が終わらないんです。ロシアとウクライナ、今ではガザ地区がイスラエルの攻撃で、本当に危機また危機の地獄が続いています。人が人を殺さない日を、何とかして作らなければいけない。9月21日は国連が定めた「ピースデー」(平和の日)なんですが、こんな日も戦争が続いてしまっているんです。映画『キス・ザ・フューチャー』を日本に持ってきて間もなく公開させる理由は、少しでも多くの人たちに、戦争の無意味さを伝えたい。U2の素晴らしい歌を届けることによって、なぜ私たちは国境を越えて友達になれないのか、一緒にいい音楽を楽しんだり人生を楽しんだり、当たり前のことを思い出しながら、世界の人とつながる、興味を持つ。そんなきっかけを作りたい、と思いました。