人権を尊重しつつ感染症対策をするには?

(山本典良園長)
「人権尊重は両立しないということで、コロナウイルスに感染するのは、患者本人の責任があるかどうかということをちょっと考えてみました。

コロナに感染した場合、自分が悪いと思うか、自分は悪くないかと思うか、2択です。会場の皆さん、ちょっと手を上げてください。

コロナ感染したのは自分が悪いと思う人。(手をあげる人はいない)
自分が悪くないと思う人。(全員手をあげる)

最近はそうなのですね。自分が悪くないと思います。

令和5年2月、読売新聞の調査による3000人の回答です。
『コロナに感染するのは本人の責任が大きいか』。
1/3はまだ本人の責任があると言っています。±2/3には本人の責任がないって言っています。

それが2年前、令和3年12月ですね。これは、コロナが結構流行っていた時。これは責任50%です。

もう1つ、『感染拡大を防ぐため個人の自由を制限することは許されるかどうか』。『感染拡大を防ぐため個人の自由を制限していいか、よくないか』。

コロナウイルスの感染拡大を防ぐため自由を制限していいと思う人。ダメだと思う人。これもですね、令和5年、5類になった時は、半分ぐらいです。ところが、令和3年、コロナが流行った時は多数が『制限すべきだ』ということになる。

では、その人たちに『らい菌に感染するのは患者本人の責任大きいですか?』『らい菌の感染拡大を防ぐために個人の自由を制限することは許されますか?」』と聞くと、らい菌だったら当然本人の責任はないですよね。個人の自由を制限することは許されないですよねとならないのですか」

長島愛生園 山本典良園長