東京・新橋のガールズバーで従業員の女性を殺害した罪などに問われている男に対し、東京地裁はさきほど懲役19年の実刑判決を言い渡しました。

無職の千明博行被告(50)は去年10月、東京・新橋のガールズバーで、従業員の女性(当時18)の首などをナイフで切りつけて殺害した罪などに問われています。

千明被告はこれまでの裁判で起訴内容を認め、動機については、「被害者のことが好きだったのに、結局カモにされて許せなかった」と説明していました。

検察側は、「被害者に大金を使ったのに連絡を絶たれたので殺害するという発想は、身勝手極まりない」として千明被告に懲役20年を求刑。

一方の弁護側は、「計画性のない衝動的な犯行だった」として、懲役10年が相当と主張していました。

この裁判では、被害者の父親が意見陳述していて、「娘を失ってから生きる気力がない」「少しでも娘に良い報告が出来るよう、身勝手な理由で娘を殺したこの男に今ある最高の刑罰が下されることを願います」と訴えていました。