実りの秋を迎え、食卓の主役といえば、つやつやと輝く新米です。新米をさらにおいしく味わうため、炊飯器にAI機能が導入されるなど、技術革新が大きく進んでいます。
新米のシーズンは間もなくピークを迎えます。大分県内では、すでに早期米の収穫が始まっています。

大分市光吉にあるエディオン大分本店では、この時期、特に炊飯器の需要が高まります。店頭にずらりと並ぶ商品の中でも、近年は高価格帯の商品が人気集めていて、8月には5万円以上の炊飯器の売り上げが全体のおよそ4割を占めました。
(エディオン大分本店・岩本博志店長代理)「お米を美味しく食べたいというニーズが増えていて、各メーカーの10万円を超えるような高級タイプがすごく注目されています」

今年度の炊飯器の売り上げは、去年に比べて1割ほど伸びていて、おいしさを徹底追求する傾向がうかがえます。高級モデルは、高い圧力と高火力でお米の甘みと旨みを引き出すのが特徴ですが、最新トレンドはさらに進化しています。
キーワードは「AI」です。
(岩本博志店長代理)「AI機能でお米の状態を判断して炊き上げます。9600通りの中から、銘柄や米の乾き具合を判断して、最適な状態に炊き上げます」
例えば、備蓄米は新米に比べて水分量が少なく、パサつきやすいとされていますが、AIが加圧時間を自動的に調整することで、ふっくらと甘みのあるごはんに仕上げてくれます。

さらに、もう一つのトレンドが「少量炊き」です。少量を炊き上げるモデルも充実しています。
(岩本博志店長代理)「炊き立てを美味しく食べる、適切な量を炊くというところがポイントですね。美味しいお米を食べたいという需要から、この機会に買い替えてみようという動きもあります」
実りの秋。食卓を豊かにしてくれる炊飯器の進化は、続いていきそうです。