「痛かった苦しかっただろう…」24年前に車にはねられ亡くなった我が子


母親は、24年前に車にはねられて亡くなった我が子のランドセルを今も大切に持っています。事故の衝撃で紐が切れた「お守り」がついたまま…。

田代尚己さん、当時8歳でした。
尚己さんの母親・田代祐子さんから、事故の記憶が薄れることはありません。

田代祐子さん
「尚己は8歳の誕生日を11日前に迎えたばかりの小学校2年生でした。その日のことは、本当に今でもしっかりと覚えています。ボンネットには、尚己のモミジのような小さな手の平が血の跡でつき、頭の部分は、ものすごくへこんでいて、本当にぶつかったかと思うと、痛かったろう、苦しかっただろうと、本当に涙が止まりませんでした」

2001年6月30日、青森県階上町の小学校に兄と一緒に向かった尚己さんは、見通しの良い直線道路で横断歩道を渡っていた時、車にはねられて、突然、命を奪われました。


その時、背負っていたランドセルには書いていた「作文ノート」も収められています。
