石破総理に対する“事実上のリコール”を突きつけることになるのか。“石破おろし”の決着に向け、臨時総裁選をめぐる最後の攻防が行われました。

“石破おろし”決着へ最後の攻防 「しかるべき時に決断」とは?

トランプ関税で懸案の合意文書をまとめたのは、石破総理の側近、赤沢経済再生担当大臣。これを受けて…

石破総理(5日)
「『トランプ大統領をぜひ日本に招待したい』という内容の親書を、赤沢大臣を通じて届けた」

やはり、当面は続投する前提でしょうか。

一方で、“石破おろし”の包囲網は狭まっています。2日に開かれたのは、参院選を「総括」する両院議員総会。石破総理は、自民党敗北の責任を問う辞任要求をかわせるのか...

石破総理(2日)
「『石破であれば変えてくれる』そういう期待をもらった。私自身、党内融和に努めてまいりました。そして少数与党である。その時に、ある意味で“石破らしさ”というものを失ってしまった。それが『何をやりたいのかわからない』という厳しい批判になった」

総裁選後の党内融和や、少数与党としての野党との調整により、「自分らしさを失った」という“恨み節”。参院選敗北の原因については、報告書で、“物価高対策”や“裏金問題”などへの反省が並びました。

一方、自らの責任については...

石破総理(2日)
「国民の皆様方の期待に応えることができなかったこと。それはひとえに私の責任です。地位に恋々とするものでは全くありません。責任から逃れることなく、しかるべき時にきちんとした決断をする」

責任を取って退陣する決断もあり得るのか。石破総理に取材した後藤謙次さんは...

政治ジャーナリスト 後藤謙次さん
「両院総会が終わった後に、石破総理に取材したんですが、もう一回気持ちを取り直して頑張ってやろうと。石破総理の心境で、ある種強気に転じたんだと思う。“石破おろし”がさらに過激になると、それに比例するように世論調査が石破さんの応援に回ってきた。ここじゃ引くに引けないとなってきたのが、両院議員総会までの石破総理の心境」

この時点では当面辞める気はなかったという分析。しかし、その続投への意欲が、“石破おろし”の動きをさらに刺激したのです。