世界でも出社回帰の動き テレワークだと生産性が下がる?

藤森祥平キャスター:
日本は「出社回帰」に動いているようですが、例えば北米トヨタでも、9月からは週4日のオフィス勤務が義務化され、AmazonやJ.P.Morganでも今年に入ってから週5日の出社が義務化されました。

小川彩佳キャスター:
コロナ禍で一気に広がったテレワークですから、見直しも必要だとは思いますが、私は幼い子どもを育てているので、テレワークがないと生活が回らない、という不安があります。
藤森キャスター:
小川さんはテレワークになって、自分の中での仕事の質や生産性は上がったと感じますか。
小川キャスター:
実際、テレワークがあることの有難みを感じていて、この仕事をしながら育児を両立させるにはテレワークがないとなかなか厳しいのではないかという感覚があります。育児だけではなく介護や闘病、不妊治療など様々なことを抱えながら仕事をしている方がいますから、テレワークは必要なものではあると思います。

トラウデン直美さん:
家庭の個人的な事情以外にも、職種によっても絶対違いますし、個人によって家の方が集中できる人や、家だとプライベートとの切り替えができないという方もいます。企業側からしても、効率面やセキュリティ面のリスクもあると思うので、「出社」か「テレワーク」のどちらが良いっていうことではないと思います。
ですが、コロナ禍でテレワークを経験できたのは、すごく良かったんじゃないかなと思っていて、それぞれの事情に合わせて「この期間はテレワークさせていただきます」というのは言いやすくはなっていると思います。基本的には出社するけど、事情があればリモートや、混雑する旅行の時期は避けて長期で休暇を取ることも前よりもしやすくなっていれば良いなと思います。

藤森キャスター:
アメリカ・マサチューセッツ工科大学の研究によると、新規で採用された職員に同じ仕事をしてもらい、そこからランダムで完全テレワークの労働者とオフィス勤務の労働者を比較すると、完全テレワークの人たちの労働生産性は2割近く落ちているそうです。
その理由をテレワークで働いたことある方に聞きました。