ミニストップで発覚した消費期限偽装問題。新たに惣菜の偽装も行われていたとして、社長が謝罪しました。
店内調理の先駆けとして「手作り」を強みとしてきたミニストップ。なぜ複数の店舗で偽装が行われたのでしょうか?
大手コンビニで店長やバイヤーとして22年間勤務した経験を持つ、消費経済アナリストの渡辺広明氏に聞きます。
「ミニストップ」消費期限偽装で謝罪

8月18日、ミニストップは、大阪や東京など全国の23店舗において「手づくりおにぎり」などで消費期限の表示に誤りがあったと発表していました。
▼消費期限のラベルを貼らずに1、2時間放置
▼販売していた商品をキッチンに引き上げ、ラベルを新たに貼り替え
などがあり、中には本来の消費期限を14時間超えたおにぎりが販売されていた店もあったということです。

そして9月1日、ミニストップは会見を行い、これまで発表していた23店舗に加え、新たに埼玉県川口市と福岡市の店舗でも偽装があったと明らかにしました。最も早い店舗では3年前から偽装が行われていたということです。
さらに、唐揚げやアメリカンドッグなどの惣菜でも偽装が判明。
消費期限が記載されたラベルを速やかに貼らなかったり、新たなラベルに貼り替えたりしていたということです。
ミニストップの堀田昌嗣社長は、
「おにぎりを毎日作っている従業員が自分の判断でしてしまったという要因が非常に多い」と話しています。
原因については▼廃棄ロスを減らしてコストの削減を図った▼従業員が手の空いている時間に、事前に作業をしていたことを挙げています。
因果関係はわかっていませんが、消費期限偽装があった25店舗のうち、埼玉と大阪の2店舗では、客が体調不良を訴えたということです。