まわりの大人が気づくためには

心理学が専門の鹿児島大学・平川忠敏名誉教授です。心の不安は体に表れやすいため、子どもの体調からヒントを得られるといいます。

(鹿児島大学・心理学専門 平川忠敏名誉教授)「親・先生は心の状態を聞くのではなく体の症状を聞いていくと、手がかりを得やすい。眠れない・眠りすぎる、食べられない。そういう食べる、寝るところがチェックポイント。下痢があったらお腹が悪いというよりもストレスかなと思った方がいい」

また、悩みを抱えた子どもに、大人が一方的にアドバイスするのではなく、“聴いてあげる”姿勢も大切です。

(鹿児島大学・心理学専門 平川忠敏名誉教授)
「いっぱい聴いてもらうと、子どもや相談者の中に目標などが出てくる、それまでずっと聴いてあげる。『分かったか?』『こうしなさい』『返事は?』などは言わない。頑張れ頑張れ、もっと頑張れというのは世の常だが、そうでなくていい」

平川名誉教授は、「学校に行きたくない」と子どもが口に出して訴える場合は、無理はさせず、家族が受け止めることも大切と話しています。

【チャイルドラインかごしま】
18歳までが対象で、悩みや不安を毎日聞いてくれます。名前などの個人情報は聞きません。電話番号(0120-99-7777)

チャイルドラインのホームページにある「チャット」でメッセージのやりとりができます。最近はこのチャットの相談が増えているそうです。

【鹿児島いのちの電話】
24時間、年齢に関係なく誰でも相談できます。
電話番号(099-250-7000)

今、不安や悩みを抱えている人、少しでも楽になるかもしれません。活用してみてください。