なぜ夏休み明けに、子どもの自殺が増えるのか?

全国の小中高校生の自殺者数を示したグラフです。去年は全国で529人。記録のある1980年以降で最も多くなりました。このうち県内でも3人の自殺が確認されています。

去年の自殺者数を月別でみると、夏休み明けの9月が59人で最も多くなっています。

なぜ夏休み明けに、子どもの自殺が増えるのか?
友達との接点が減ることや、進路について悩むことの多い時期にあたることが背景にあるといいます。

(チャイルドラインかごしま 山崎真子代表)
「学校が始まって友達の上手くやっていけるかという漠然とした不安、宿題が終わっていない、学校の授業についていけるかという悩み」

「親が勝手に進路を決めてしまう。そこで子どもの葛藤がある。けんかが含まれた形での相談も増えている」

こうした子どもの悩みに対応しようと、チャイルドラインかごしまは、9月4日まで相談時間を2時間延長し、午後3時から10時まで電話やチャットで相談を受け付けています。

(チャイルドラインかごしま山崎真子代表)「話をすると問題が解決していなくても心が軽くなることがあるので、1人で抱えこまず誰かに話てほしいなと願っている」

一方で、家族などに心配をかけたくないと、SOSを出せない子どももいます。まわりの大人が気づくためにはどうしたらいいのでしょうか?