記録的な高温となった今年、コメの刈取適期が平年よりも早まるとして生産者に呼びかけを行うキャラバン隊がきょう出発しました。
県によりますと、今年は特に7月が気温が高く雨が少ない状況だったことでイネの登熟が進みました。
今月26日現在で山形市と鶴岡市「はえぬき」の登熟が平年に比べて20%ほど進んでいるということです。

そのため今年の刈取開始時期は、平年に比べて3日から8日程度早まる見込みです。
しかし、地域や出穂期などにより登熟の進み具合の差が大きい状況もあり、圃場ごとに刈取適期をよく見極める必要があるということです。

県農林水産部 作物技術専門員 中島具子さん「適期から遅れて刈取をした場合、
胴割粒ですとか、茶米といった品質低下につながる要因が増えてしまう。品質低下を防ぐためにも適期内に刈り取ることが非常に大事になってきます」

きょうは、山形市内の圃場で県の職員が適期の診断を行い、刈取開始時期を示す旗が設置されました。

米生産農家 逸見孝志さん「ダムの貯水率が低下して出水制限となりまして渇水となり水が自由に使えないというのが非常に苦労した。我々も刈取適期を逃さないように速やかに準備を進めて刈取作業を進めたい」

きょう出発したキャラバン隊は各地をまわり適期刈取を呼びかけていくということです。














