伝統的な日本酒を蒸留酒に。その生産の過程で発生するアミノ酸を利用した発酵調味料の開発。三宅さんが描くビジネスプランにはもうひとつの柱があります。

NOTO Naorai 菅井慎吾さん(生産担当)「こちら熟成室になっておりまして、できた浄酎を樽で熟成するスペースになっております。今は8樽あるんですけど、ゆくゆくはもっと樽を増やして熟成を進めていけたらと思います」

ミズナラやオークの木で作られた樽が並ぶ中能登町の熟成室。

NOTO Naorai 三宅紘一郎社長「蒸留所を作ると世界中から蒸留所作ったので見に来る可能性もあるんですね。インバウンドにもつながるような取り組みもしたいし、逆に地域で作った物を外に出していく、こういう両面をこの地域から表現していきたいなという風に思います」

将来的にはこの熟成室で地元の食材を使った浄酎に合う料理作り体験なども計画しているということです。

NOTO Naorai 三宅紘一郎社長「NOTO Naoraiは10年、20年、30年と地域に根をしっかりと張って、いろいろな酒蔵さんと農家さんといろんな中能登町の文化と連携できるような酒蔵を目指していきたいという風に思っています。すごく長い目線で地域に溶け込めるような展開ができればと思っています」

日本の酒文化の継承と発展、そして地方創生を担う生産拠点へ。新たな酒「浄酎」が中能登の復興を後押しします。