宮城県大崎市鳴子温泉で5年前に廃業した温泉旅館が、長期滞在型の学びの場として新たに生まれ変わることになりました。日帰り入浴も可能となる予定で、ボランティアの協力を得ながら準備が進められています。

オープンに向け準備が進めらているのは、大崎市の鳴子温泉にある川渡温泉の「旧板垣旅館」です。およそ80年の歴史がある旅館で、木造2階建ての趣のある建物です。しかし、前の経営者が亡くなるなどしたため2020年に廃業しました。

スリーデイズ 伊藤理恵さん:
「きょうは1階の畳上げをしている。旧館の古い畳を1回乾かしてきれいにしようと思っている」

廃業した旅館を買い取った伊藤理恵さんです。伊藤さんは、2010年に出身地の奈良県から宮城県大崎市に移住し、地域づくりや企業研修などに取り組む会社の代表を務めています。

改修作業は7月中旬から始まっていて、この日も伊藤さんの友人やボランティアの協力を得ながら畳をはがすなどの作業に汗を流しました。

作業を手伝った人:
「乱雑というか散らかっていたが、きょうだけでもすごくきれいになった。お湯がすごくいいので日帰り入浴を気軽にできるといい」
作業を手伝った人:
「ここに泊まりに来る人だけはなく、日帰りの人や観光客がたくさん来ればにぎわっていいと思う」