大規模な地震災害が起きた被災3県の高校生が宮城県柴田町を訪れ、復興や防災について考えるセミナーが23日に開かれました。

柴田町の仙台大学で初めて開かれた「SDGs防災セミナー」には、宮城、石川、兵庫の被災3県から高校生が参加し、地域住民らに災害の状況や復興への取り組みを伝えました。
まず、能登半島地震を体験した石川県の輪島高校の生徒が、災害の状況や建物の耐震化の重要性を語りました。

石川県立輪島高校2年・小住優太さん
「私は家が高台にあり、輪島朝市の火災には巻き込まれませんでしたが、暗闇の中に光る赤々とした火災は、今でも思い出しただけで体が震えてきます」

また兵庫県の舞子高校と宮城県の多賀城高校の生徒は、被災者の体験を語り継ぐことや普段から地域と連携することが防災につながると発表しました。

兵庫県立舞子高校3年・吉田七果さん
「若い世代が若い世代に伝えるっていうこともこれからやっていきたい」

参加者は、改めて日頃の訓練や備えの大切さを学び、防災意識を高めていました。