総文祭から1週間後。青年団員の泊満を演じた小梁川さん。鹿児島市に暮らす祖父・精冨三丸さんは、奄美大島・瀬戸内町出身です。

(伊集院高校2年・小梁川颯さん)「奄美の話を全国の人に伝えたいという、やりたいことはできたから悔いはない」

(祖父・精冨三丸さん)「それが青春」

精さんは1946年、瀬戸内町に生まれ、小学1年生のころ、日本復帰を経験しました。小梁川さんが復帰運動をした青年団員を演じたことをきっかけに、当時の体験談を語るようになりました。

(祖父・精冨三丸さん)「(復帰した日は)大人たちが喜んでいるから、私たちもその中に入り、ただ喜んで笑っていた」

全国の舞台で奄美の人々の思いを代弁した孫に、精さんは…
「これから日本を背負っていく人たちが努力していることには非常に感動した。平和は第一」

伊集院高校は10月、高校生の演劇大会の地区予選で、奄美の戦争の歴史をテーマにした新たな劇に挑戦します。

(小梁川颯さん)「(体験談を)耳で聞いたからこそ、言葉の重みがある。奄美の劇をやることはすごく意味のあること。これを途絶えさせちゃいけない。責任感を感じた」

全力で駆け抜けた高校生たちの夏。これからも演劇を通じて奄美の歴史を伝え続けます。