トランプ大統領のSNS
「ゼレンスキー大統領が望めば、ロシアとの戦争をほぼ即座に終わらせることもできるし、戦い続けることもできる」
「ドンバス2州は不動産」「安い買い物」
トランプ大統領が、ロシア側の提案を“丸のみ”したようにも見えますが、専門家は…

明海大学 小谷哲男教授
「トランプ大統領は不動産開発業出身ですので、ドンバス2州についてこれを領土だとは考えていない。あくまで不動産だと思っています。不動産取引で和平が実現できるなら、安い物じゃないかという風に考えているわけです」
一方、ロシアにとってこの2州は重要な意味があります。

JNNモスクワ支局長 大野慎二郎
「ウクライナ東部のドンバス地方と呼ばれる2州はロシア系住民が多く、ロシアにとってはいわば特別な地域です。このうちドネツク州はロシアが軍事力で全域を制圧するためには、何年もかかるとの見方もあり、引き渡されることになれば、プーチン氏は国内に向け“勝利”としてアピールすることができるといえます」
「安全の保障」は? トランプ大統領の考えを引き戻せるのか
停戦合意も得られず、領土の譲渡まで提案されたゼレンスキー大統領。18日、自身のSNSで…

ゼレンスキー大統領のSNS
「数年前、ウクライナがクリミアと東部のドンバスの一部を放棄させられ、それが新たな攻撃の足がかりとなった。ウクライナ国民は領土と独立のために戦っている」
ウクライナは再び攻撃されないために、「安全の保証」も求めています。米ロ首脳会談では、「集団で防衛するNATOと似た形の安全の保証を、ウクライナに与えることで合意した」とプーチン大統領は発言したと報じられました。これでウクライナは守られるのでしょうか?

明海大学 小谷教授
「これまでもロシアはウクライナの安全を保証するという取り決めを、何度も作ってきてそれを破ってきました。本当にウクライナに対する再侵攻がない、ヨーロッパに対する攻撃がないという保証にならないと思う」
まもなく、トランプ大統領とゼレンスキー大統領の首脳会談が行われます。ヨーロッパの首脳も参加しますが、ロシアよりに傾きつつあるともされる、トランプ大統領の考えを引き戻せるのかが注目されます。

















