「『外国の人だ、悪いことしているな』と思われているかも・・・」

伊勢崎市内。
英語だけでなく、ベトナム語やポルトガル語、タイ語など、様々な言語の看板が目に入ってくる。

街をさらに進むと、イスラム教の礼拝堂「モスク」があった。

平日のこの日も礼拝に訪れる人がいた

20年ほど前にできた「伊勢崎モスク」。
管理人によると、インドネシア人やパキスタン人が多く訪れ、金曜日の礼拝には、多い時で200人ほどが集まるという。礼拝に訪れる人が多い日は建物内に人が入りきれず、路上でお祈りする人もいるそうだ。

伊勢崎モスクに通うひとり、リズワン・ウル・ハックさんに出会った。28年前にパキスタンから来日し、今はカレー店を営んでいる。

日本に来てからは、漬物の製造や建設業など、様々な仕事に就いてきたリズワンさん。この国に馴染もうと、日本の文化や慣習に必死に対応してきたと話す。

サラームカレー リズワン・ウル・ハックさん
「8時半から仕事だったら8時20分までにと思って行かないとだめ。これは日本だから。仕事が5時に終わるなら、5時5分まで仕事ちゃんとやらないとだめ」
「(外国人の自分に対する)日本人のイメージが大事。イメージが崩れちゃうと仕事もできないし、イメージが悪い人は嫌われちゃうし…」

“日本人ファースト”という考え方をどう思うか?と尋ねてみた。すると…

サラームカレー リズワン・ウル・ハックさん
「selfish。自分のことだけ考えている。周りは関係ないということかな」
「日本人は仲良くなると友達みたいに助けてくれるし、問題が起きた時もすぐに電話をかけてくれる。でも、『外国の人かな、何やっているのかな、悪いことしているのかな』と思っている人もいるかもしれない」

マトンをペースト状になるまで煮込んだパキスタン料理『ダリーム』は絶品

日本のルールを守り、馴染もうとしてきたという自負のあるリズワンさん。

サラームカレー リズワン・ウル・ハックさん
「ちょっとイライラするけど、しょうがない」

複雑な感情を抱いてるようだった。