「最大5億円」奨励金の可能性? 住民から「理解できない」との声も 

 摂津市内にできるのに市民が恩恵を受けられない給食センター。建設予定地の前に住む今井さんは他にも納得いかないことがあると言います。

 (今井さん)「摂津市から事業者に奨励金が支出されると聞いています。その原資はわれわれ摂津市民の“血税”になります」

 摂津市は市内への企業誘致のために、年1億円を上限として最大5年間、建物や設備投資などの費用を補助する制度「摂津市企業立地等促進奨励金制度」を設けています。

 民間の事業者で、“健康と医療”という街づくりのコンセプトに合致しているという要件を満たせば活用することができます。

 吹田市は給食センターの設置・運営を民間の事業者に委託するとしていて、今井さんはこの奨励金制度が使われるのではないかと危惧しているのです。

 (今井さん・妻)「摂津市民にはデメリットしかないのに、さらに奨励金で5億円も払わないといけないというのは到底納得できないですね」
20250811_kyuusyoku_yt-000610368.jpg
 吹田市のための施設に摂津市の税金が最大5億円使われるかもしれない事態に摂津市民は…

 (摂津市民)「絶対に理解できない。吹田市のものにどうして摂津市の税金が使われて、しかも摂津市民が嫌がっているものを建てるのかなって」
 (摂津市民)「摂津市民からしたら関係のない話だし。逆にお金をもらうだったら分かるけど、摂津市がお金を払うのはおかしいと思う」