大阪府摂津市に持ち上がった給食センターの建設計画。その中身が“摂津市民にはなんのメリットもない”として近隣住民が憤っています。建設予定地の目の前に建つマンションの住民に取材しました。

「健康と医療」がコンセプトの町で「給食センター」建設計画

 大阪府摂津市千里丘新町。JRの吹田操車場跡地が再開発されてできた町で、「健康と医療」をコンセプトに国立循環器病研究センターや医療関係の企業が集まる「健都イノベーションパーク」として整備されています。大阪市中心部まで電車で10分ほどと便利な立地で、大規模なマンションが建つ人気のエリアです。

 5年前、ここにマンションを購入した今井さん(仮名)夫婦。周りの環境に惹かれたといいます。

 (今井さん・妻)「緑も多くて近くに大きな公園が2つもあるので、将来的に住むにはとてもいいかなと思って購入しました」

 (今井さん)「散歩をするのが習慣化されて、1日1万歩とか歩くようになって、すごく体調も良くなって。“健都”というくらいですから、健康になれているのかなと思っています」

 新居でのんびりと過ごしてきた今井さん。しかし今、頭を悩ませていることがあると言います。今井さんが暮らすマンションの目の前に2028年度の操業開始を目指して、中学校の「給食センター」を建設する計画が進んでいるのです。

 (今井さん)「正直びっくりしました。食品を扱うので、配送のトラックもたくさん往来することが容易に想像できましたので」