厚生労働省によると、これまでに分かっているモンゴル抑留中の死者は1655人。
このうち、身元が特定された新潟県出身者は30人です。

死亡記録配達人として小黒さんを訪ねた井手裕彦さんは翌日、新潟県村上市に向かいました。

「1946年2月に亡くなった方の記録を届けに行く。兵士ではない。民間人だった」

鉄道会社の社員でありながらモンゴルに抑留されたのは森井弘さん(享年31)。
井出さんは、姪の森井広子さん(75歳)のもとを訪ねました。

「森井弘さんがいらっしゃったのは山海関というところ。ソ連軍とモンゴル軍が8月31日に突然侵攻してきた…」

【森井広子さん】
「良くは知らない。おばあちゃんもあまり話さなかったし、モンゴルの“モ”の字も聞いたことない…」