およそ1万4千人が強制労働を強いられた『モンゴル抑留』。
その犠牲者の遺族に、ある記録を届けようと動いている人がいます。
#戦後80年 その人の“生きた証”をお伝えしたい
長岡市宮内地区のとある民家の庭先に立つ“慰霊碑”。
「小黒忠男」と「小黒赳」という名前が刻まれた慰霊碑の裏側には、『於 外蒙古ウランバードル・アムラルト戦死』と記されています。

小黒良作さん(78歳)は、祖父からこの慰霊碑を守るよう託されました。
「叔父さんにあたる赳さんが、戦争に行って戦死されたという話は聞いた」
「ウランバートルというのが正直どこにあるか、モンゴルというのは分からなくて…。今回の天皇陛下のウランバートル訪問で、うちの赳おじさんが亡くなったところだなと」

天皇皇后両陛下は、国賓として7月にモンゴルを訪問。
先の大戦後に旧ソ連軍の捕虜となってモンゴルに移送された日本人死亡者の慰霊碑に献花され、深々と拝礼されました。
モンゴルでの抑留は、なぜあまり知られていないのか…。