戦後80年プロジェクト「つなぐ、つながる」です。戦争を経験し、今年89歳になる福田康夫元総理がJNNの取材に応じました。戦争を起こさないために政治家は何をすべきか語りました。
元内閣総理大臣・福田康夫氏(89)。9歳で終戦を迎えます。
福田康夫氏
「あんなね、惨たらしい戦争を」
政治家としての歩みの原点は、疎開先・群馬での戦争体験です。
福田康夫氏
「いつパラシュートで敵軍が来るかもしれない。そしたら竹槍で突こうじゃないかと、子ども心に考えたんです。小学校、5回か6回変わりました。疎開するとか。戦争被害者、ある意味において、じゃないかなと思っています」
父の赳夫氏は、総理在任中の78年に中国との間で『日中平和友好条約』を締結。当時、秘書官だった康夫氏は、父の『アジア重視の外交姿勢』を受け継ぎました。
自身が総理になった際には、10年ぶりとなる中国の国家主席の来日を実現させました。
福田康夫 総理(当時) 日中共同声明後の会見 2008年
「日中両国は、国際社会における責任を認識し、絶えず、相互理解と相互信頼を深め、互恵協力を拡大しながら、アジアと世界の良き未来を共に作りあげていかなければなりません」
アジア重視の外交姿勢は「靖国問題」への対応でも明確に示されました。
2001年、当時の小泉総理は終戦記念日の参拝を模索。しかし、官房長官だった福田氏は最初、参拝の見送りを提案します。
福田康夫氏
「(自民党総裁選で)公約をした直後に自分の公約を違えるようなことはできないというのは小泉総理の気持ち。まあ、随分議論しましたけど、その気持ちを尊重しようと、最終的には」
実はそのころ、日本は数か月後に中国と首脳会談を行うことを視野に入れていました。小泉氏の参拝の日取りは終戦の日を避けることにし、2日前の13日に落ち着きます。福田氏も、中国側に事前に連絡を入れ、配慮を示しました。
福田康夫氏
「唐家セン外交部長(当時)、王毅氏に連絡は致しました。『決まったんだから了承してくれ』と言うしかなかった。できるだけのことはやって、誠意を尽くした」
日ごろから中国側と連絡を取り合える関係を築いていた福田氏。実現が懸念されていた日中首脳会談も、小泉総理が中国を訪問する形で無事、開催に至りました。
戦争を起こさないために政治家は何をすべきか…
福田康夫氏
「国と国が対立すると、国民の間にそれが広まっていくんですよね。時間が経てば経つほど、それが大きな輪になってしまうと、なかなかこれを修正するのが難しい。戦争なんかさせてはいけない、国民にね、というような思いを、その思いを政治家がしっかり受け止めて、政治家自身が戦争を起こさない方策を日々考えていなければいけない。そういう責任があるんじゃないでしょうか」
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