林官房長官は熊本県の7つの市や町に大雨特別警報が発表されたことを受け、現時点で政府として把握している被害情報を発表し、自衛隊の災害派遣についても「自治体からの要望に応じて適切に対応する」との考えを示しました。

九州地方で続く大雨を受け、林官房長官はきょう総理官邸に入り、被害状況の報告を受けました。現在までに熊本県で道路冠水、浸水被害のほか、▼人が川に流された、▼人や人が乗車した車が土砂災害に巻き込まれたなどの通報があったということです。

また、きょう午前10時の時点で断水やガス漏れの情報はないとのことですが、停電がおよそ4780戸、携帯電話のサービスに一部支障が生じているということです。

さらに交通については、▼高速道路で一部区間の通行止め、▼九州新幹線で博多駅から鹿児島中央駅で運転見合わせ、▼在来線は九州北部を中心に13事業者・50路線で運転見合わせ、▼航空便では複数便が欠航予定だということです。

自衛隊の災害派遣については現時点で熊本県からの要請はないということですが、林長官は「自治体からの要望に応じて適切に対応する」との考えを示しました。

政府は午後2時から関係省庁災害対策会議を開いており、被害状況の把握や政府の対応状況について話し合われています。