雇用側は「支出増」に
一方で、人を雇う側に目を向けると、最低賃金が上がるということは人件費という支出が増えることになります。

福岡市中央区に9年前にオープンした山陰地方の郷土料理を楽しめる飲食店。

店主とアルバイトの2人で切り盛りしています。
店主の石原さんはアルバイトの時給をこれまで徐々に引き上げていて、8月から100円アップしたばかり。
今の最低賃金より108円高い1100円にしました。
最低賃金の引き上げについて石原さんは

旬の美味 味楽や 石原拓弥さん
「人件費がすごく上がるなっていうのが、正直な感想ですね。バイトの子が7年前から働いてもらっていて、その時が時給800円台。(7年前と比べて)上がり幅が200円なので、大体5時間くらい働いてもらっているんですけど、(1日)1000円以上変わってくるので、やっぱり痛手にはなりますね」

アルバイト 樋口葵さん(23)
「今月で7年ですね、居心地もいいし働きやすいし、時給も上がってラッキー」
石原さんは、客が増えてきたためさらに1人、アルバイトを雇いたいと考えていますが、原材料費などの高騰が壁となり、未だに決断できずにいます。
旬の美味 味楽や 石原拓弥さん
「(仕入れは)高くなったものだと1.5倍まで上がっているものはありますね。新しいバイトの子も増やしていきたいと思っているところなので、新しく人を雇うってなると、ちょっとハードルが高くなっているかな」